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2016年11月

セラ200の補足(側板)

無蓋車一般について補足しておきたい。

前回のセラ妻板で、リベット(ボルト)表現したフラットバー(平板)を妻板内側に使用していた。
失念していたが、一般的な国鉄型木造無蓋車の側板の内側はボルトの頭が出ていない。
ボルトを内側からフラットバーと側板を通して外側のフラットバー(ヒンジ)外からナットを締めている。
ボルトの頭は皿で外側のナットをインパクトレンチで閉めると、当然ボルトの頭は共周りするわけである。共回りしないようフラットバーに皿と周り止めのキーが切ってある。
これでナットを締めても共回りしないようになっている。(沈頭)
つまり、前回のセラ200の妻板の内側にボルトの突起は出ないのが正解である。
訂正いたします。作り直さなければならない。
 参考にトラ30000形式の側、妻板の内側の写真をごらんいただく。
このように無蓋車の上面を撮るのは、撮影条件が恵まれない。
私が経験した事例も数少ない。
側板や妻板を乗り越えるのも大変で、トラ30000の場合は比較的容易だが、40000や45000形式になると身の危険を感じる。
見難い写真だが、お分かりになるだろうか。
●トラ31223
当該番号は専用車に仮指定されているのか、側板内側に木片が固定されている。
また床板にも木材で固定具が設置されている。
木造床板ではこのような事例が見られる。
なお、床板は「カスガイボルト」で締結されているので、ボルト頭は僅かに長方形に突出しているだけである。
セラの床板がどのように固定されていたかは不明だが、特に表現はしないつもりだ。
フラットバーくらいはあっても良いか。

L011625

●側板の表情
トラ31223の例である。

L011601

思い出話になるが、当時のボルトは一般的にメートルねじが使用されていた。
ボルトの購入は10KG以上、30KGの麻袋で納品される。
側板用の皿ボルトは使用する機会もすくなく入手が難しく、古い在庫品のためW1/2(インチ)ボルトが使用されていた。
側板を総替えする機会は少ないが、一か所のアオリ戸を交換すると数十本を消費することになり、多くの在庫を抱えていたのだと思う。
KDシリンダーの埋込みボルトなどはインチねじが使われていたが、交換品の在庫がなく、工場へ借用しに走ったのは今となっては懐かしい。

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セラ200の模型化(3)

いよいよキット状態になってきたし、組立に掛かろう。

とは言っても作図通りにならない箇所、微妙に寸法が違う箇所が出てくる。
アングルも少なくて済むと思ったら、短いのが増えたり。
久しぶりに丸一日模型製作の一日で終わった。
思った以上に細かい箇所に手間がかかりそうだ。
妻板もリベットを打ち出したが、左右のピッチを合わせるのが難しい。
内側はリベット付きシルで代用した。

Sera200p16

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セラ200検討図・その6

模型化に移り、設計を見直すのいつものことでなので気にもしないが、模型製作前に修正できることはやっておきたい。

今まで入手した資料、写真は多くが古い雑誌のためか精彩に欠けていて、細部の判断が難しい。
「北海道の私鉄車両」(澤内一晃・星良助著;北海道新聞社)を入手出来、前回までに不明だった箇所が明らかになった。
空気ブレーキ装置の構造だが、新たな写真では「+マーク」の表記があり、制動主管のみ、シリンダー無しということである。
写真は後期型で、汽車東京製で自重がやや重い。
また、国鉄直通車である。
不明だった歯車箱も概ね確認できる。
以上から、図面の一部を誤記も含め修正した。
画面のハードコピーのため細部はわかりにくい。
●後期型の修正
制御弁、配管、空気ダメを削除
側板上部のアングル材の向き、形状を修正した。
開戸補強、ヒンジのない部分のみアングル材とした。
ただし、写真では保線資材散布ようのため一部撤去され、改造されていると思われる。
ヒンジ部の縦補強もアングル材となっている。
模型製作には更にリベット付きアングルの製作が必要となる。

Sera200p15_2

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セラ200の模型化(2)

今日は時間もあり、やる気が出てきた。

アングルのリベット(ボルト)打ち出しと側板の切り抜きまで。
30年以上前に仕入れた真鍮板で模型が作れなくなるまでに使い切れないほどの大きさ。
表は真っ黒で、裏は斑点がある。
寸法を少し間違えたり、側板の幅を彫り込むのにムラがあったりと、相変わらずのできで微調整がひつようだ。
妻板を切り出すまでできなかったが、週末には箱状になりそうだ。
平板のリベット打ち出しは歩留まりが悪く、別の治具を考案する必要がありそうだ。
今日はここまで、なんとなく雰囲気が出てきた。

Sera200p13

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セラ200の模型化検討(1)

下回りに課題は残るが、昨夜は側板、妻部補強のアングルの表現方法が気になり眠れなった。

真鍮板を複数枚重ねスリットにKSモデルの1mmx1mmアングルに針を打ち込む。
手持ちのアングルの在庫が沢山あるが、大きすぎて中心に来ない。
KS製では概ね使えることが確認できた。
 30年前のセキ1製作時、アングルの長さをそろえるのに苦労した。
その当時作ったアングル保持、切断治具も使えることを確認した。
治具の製作に3時間近く要したが、5両くらいのアングル材なら自作してもそれほど時間を要しない。むしろ大量に製作した方が作業が進む。
●アングル材の見本
右上は30年前に製作したアングル用治具、下はリベット(ボルト表現用)治具で、中央右2本が手持ちのアングルに試し打ちした見本、左が2本はKSモデル製アングルを使用した。
多少のバラツキはあるが、無いより良いと思う。
 セキ1、600にも応用できるので汎用性のある治具を考案したい。
長いアングルには課題があるが、セラ200製作の課題は越せそうだ。
 治具は表面の真鍮板を裏返すと逆勝手も対応できる。
車端部は平板用も製作の必要がある。
ボルトというより、リベットの雰囲気に近いが。

Sera200p11

Sera200p12

●模型化検討用図
台枠、シュー式軸受けの取り付けに一考の余地ありだ。

Sera200p07

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セラ200検討図・その5

模型化に入るつもりだったが、忘れていたものがある。

形式写真では空制装置の配置も何も判らない。
前回のハンドブレーキとの兼ね合いも複雑で何から手を付けてよいのか。
車端部の空気ホースもまだ描いてなく、既存パーツをはめ込んでみると問題が発覚した。
歯車箱と肘コックが重なる。
また、開戸リンク機構の一部が制動主管と重なってしまう。
 あらためてリンクの長さを検討しなおしそれぞれの問題点を回避した。
もう1ヶ所、セキ等のボギー台車と違い、戦前の2、3軸車の場合は坦バネの支持は坦バネ中心が一致するしなければならない。
当初、軸箱守は側梁の外側に固定するものと想定したが、上記原則に合わない。
側梁の位置を検討しなおし、坦バネ中心と合わせることとした。
●開戸リンクと歯車箱、側梁

Sera200p05_2

戦前の3軸車では側ブレーキ寄りにシリンダ、空気ダメが並列して並ぶのが一般的のようである。
本形式では軸距離、ハンドブレーキの構造から判断して、KDシリンダーと空気ダメが直列して並ぶことも想定した。
まだ検討が必要だ。
●空気ダメ(シリンダー未済)

Sera200p06

ハンドブレーキとの兼ね合いは、もう少し検討を要する。

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セラ200検討図・その4

開戸の開閉機構は明らかではないが、セキと同様に傘歯車で両側に送るしか思い浮かばない。

傘歯車を使わなければ、各々両方にハンドルが必要となる。(福井鉄道ホサ1)
写真では開戸のウオームホイール軸は坦バネシューの裏側に通っているため、リンクが長くなり、歯車箱も奥まったところにある。
辻褄はあうが傘歯車との距離が短く、メンテナンスに問題がありそうにも思う。
ハンドル軸を中心側に寄せることも考えられる。
●開戸リンクと手ブレーキハンドル軸、傘歯車、ウオームの関係
Sera200p01

ハンドブレーキの機構は加悦鉄道のものが参考になるようで、廣瀬さんから提供いただいた資料で解決できた。
手元の教習用資料には、「手ブレーキ・ネジ式」で「ガジョンピン」で引き上げると示されている。
「ブレーキ棒は引き上げられ、ブレーキ軸が回転して引き・・・」となっているが、本形式では直角状のリンクが見当たらない。提供いただいた写真には確かにある。
形式写真を見ると、床下のためわかりにくいが、180度反対側にそれらしいものがあるように思う。とすると「引き」ではなく「押し」へ反転されるわけである。
「日車の車両史、トフ」の事例では押し、引き両方併用している事例もある。(この場合はもう一つ小さいリンクが入っているが・・・。)
リンクから押されたブレーキ棒は、車体中央付近の軸受けでリンクを介して、押しから引きに反転される。
この形式は3軸車のため、一般車と同様に中央軸にはブレーキ装置は装備していない。
 以上の判断から、ブレーキ機構を二点鎖線で示した。
●ブレーキ機構

Sera200p03

 詳細は控えるがセラ200には、セラ200~232と233~242で、前者は大正15年~昭和14年の日車製と、後者は昭和17年製の汽車東京製がある。(私鉄車両めぐり、小熊米雄氏)
前者は形式図で概ね判明したが、後者は正確な仕様は不明で、僅かに車体寸法が異なる。また、私の手元の写真からは妻板と側板の納まりに違いが見られる。
●妻板部の違い
前期(左図)は、妻板ー側板が不等辺山形鋼と千鳥配置のボルトで締結されていて、下部開戸の部分まで直線状となっている。(釧路炭田 炭鉱と鉄路と;石川 孝織氏)
後期(右図)は開戸に沿って「く」の字に後退している。

Sera200p04

ボルトのピッチ、配置は私の判断で描いたもので、検証が必要である。
細かい点を議論していても資料や写真も少ないため、このあたりで模型化図を進めていきたい。少し時間が必要だろう。
 話は変わるが、セキ1の検証は概ね終わっており、各タイプのイラストを描く段階まで進捗している。
もう少し資料を探し、不明な点の補足を行って作業に掛かる予定である。
描いては修正と一進一退の作業が続くため、しばらくは時間を要すると思われる。
中間報告をしておく。

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セラ200検討図・その3

妻板-側板上部の納まりは推測ではあるがおおむね解決した。

ヒンジ部がまだ済んでいない。
ハンドブレーキの機構は鎖ではなく、テコのようなものが見える。
側開戸の開閉機構はセキなどと基本的には同じだと思うがよくわからない。
開閉のリンクなどの様子から判断すると、歯車状の円盤にアームが出ている。
下図の右側のように見える。
が、そうすると左側の連動はどうするのか疑問だ。
やはりセキのように傘歯車で左右に分けるしかないか。
まだ要検討事項だ。前に進まない。
早く模型作りたい・・・。

Sera20003

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セラ200検討図・その2

手元にあるセラ200の形式図と誌面の写真から判断すると、妻部の収まりが異なる。

開戸を開放するリンクが良くわからない。
セキ1の構成を踏襲してみたが、開放ハンドルと歯車の状況は判明しない。
課題はたくさんある。
昨日の図を修正し、形式図よるものを上図に、写真から判断したものを下図に示した。
側板のボルト位置を確認する必要がある。
ただ、自連の首が長すぎるように感じるが、気のせいだろうか。
中梁、側梁の寸法に課題がある。
断面図の検討を行わないといけない。
●セラ200修正

Sera20002

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セラ200の検討

セキ600がまだ出来上がっていないのに、何か図面が描きたい。
セキの検証のため「釧路炭田 炭鉱と鉄路と」(石川孝織;著)を物色していたら、なんともアンバランスな石炭車が載っている。

「3軸貨車の誕生と終焉(戦後編)」(吉岡心平;著)に釧路臨港鉄道「セラ200」の形式図も載っていた。
何枚かの写真から私なりに木材、型鋼の寸法を考えながら2時間余り、実寸で描いてみた。
ヒンジや足回りは既存の図面からの移植なので実物とは異なる。
外観を何とかなるが、妻部の収まりが形式図と写真では異なるようだ。
概ね雰囲気は出ているのではないかと思う。
もう少し細かく検証して、セキ600の次の題材にするか検討したい。
模型を作るにも4~5両あればよいだろうし。
 何か図面を描きたくなる、これも病気だ、やめられない。
●セラ200(検討図)

Sera200

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セキ600の製作

先月は予定があって模型製作は1カ月あまりできなかった。
セキ1、600の形態分類もおよそ判明して、オテセ10500の組立図から模型製作検討図を描くことができたので、仕掛品に手を付けた。
 細かく見ていくと、ヒンジなど課題があるし、いまひとつ気が進まない。
手すり(握り棒)が側面に20ヶ所、妻に10か所で40個の穴をあけるのに時間が掛かる。
今回は組立前に穴位置をケガいていなかったので厄介だ。
図面を基に穴あけ治具を2種(側、妻)、斜材ケガキ用治具を2種と手すり折り曲げ用を作った。
治具製作に時間を要するが、穴あけが格段に効率よく進んだ。
全部をあけるのに15分も掛からなかった。
 炭庫下、中梁の上に三角形の台枠が見えるが、小さいので表現するか悩んだが、それなりに省略して取り付けた。当板とリベットが表現できれば実感的だが、私の技術では難しい。

●セキ600製作用治具、台枠内部

Dsc_0249

Dsc_0251

さて、子供のころ父から1冊の本をもらった。
今は表紙もちぎれ、なくなったりヨレヨレになったページが多い。
私が生まれたころ出版されたものだろう、ブルトレも載っていない。
表紙はこだま号の手書きの絵が載っている。
 蒸気機関車はもちろん、登場したばかりのDF50、機関車や客車の全般検査の写真もある。鉄橋の懸ける方法や防雪柵など紹介されている。
よく見ると、「監修 島 秀雄」と書かれている。(画報科学時代第5集 鉄道の驚異)
 記憶ではカーダンパーに石炭車がひっくり返えっている写真があったように思う。
引き出しの奥からボロボロのを引っ張りだし、スキャンしてみた。
●カーダンパー
載っている石炭車は「セキ600形式」に違いない。
セキ1とは明らかに違う歯車箱。
「画報科学時代第5集 鉄道の驚異」から

Tgahou01

●小樽築港高架石炭置場
手前から1両目は「セキ1形式(セキ28)」(短軸)、2両目は「セキ1000形式」(長軸)だろう。3両目は判りにくいが長軸、斜材から「セキ600形式」だと思う。

Tgahou02

ガントリークレーンと漏斗状の設備が巨大だ。作るのは難しいが魅力的な施設である。

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オテセ9500の1次型

オテセ9500形式には1次型と2次型があり、1次型は全長が15mm短い。

また、外観を見ればわかるように、側鋼板に斜材が付いているのが特徴である。
竣工写真では側ステップがほとんど付いていない。
 同じく増炭改造したオテセ11000に発展する。
まだリベットの調整など確認検証が必要だ。

Otese95002

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オテセ9500と11000の作図

オテセ9500の図面トレースも概ね終わったので、イラストに展開していくことにする。
オテセ9500形式には、補強の斜材有りとなしが存在した。
後に24t積から30t積に増トン改造によりオテセ11000形式となるが、側板は鋼板を張り、妻は木造で嵩上げをしている。
どのように施工したのか詳細はよくわからない。
 斜材有りの図はまだ手をつけていないので完了とはいかないが、現状をご覧いただこう。
リベットは写真を基に配置しているが、大きな違いは無いだろう。
オテセ11000は木造の側板で描いてみた。
ブレーキ装置などまだ検証が必要である。
●オテセ9500,11000の作図途中

Otese9500

このあと、夫々の斜材あり、そしてセキ1へと続いていく。

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D51従台車のN踏面輪軸

 今日は京都鉄道博物館へ行こうとお誘いがあった。
混んでいるのかと思ったがほとんど並ぶこともなく入場することができた。
マロネフ59とスシ28の床下を覗き込むこともできて、都合よく配置されている。
待ち合わせの時間まで機関車の解体を見ようと2階へ上がった。
屋外からではあるが、機関車の解体職場が上から見ることができる。
ちょうどD51200の車抜きがされており、動輪が線路から横へ置かれている。
その前方には先台車が、後方に従台車が置かれている。
良く見ると従輪には白い鉢巻が巻いてあるのが確認できた。

 先般、「2段リンクとN踏面」の記事でN踏面を話題にしているが、
「車両共通部品検査施行規準規定」第4条
C58、D50及びD51の各形式蒸気機関車の従台車の輪軸を組み込む場合は、次による。
ア N踏面・・・中略・・・の輪軸以外のものを使用しないこと。
イ 車軸中央部に幅200mmの白線を白ペイントで標記すること。
と示してある。(ただし、昭和44年以降に該当する。)
今まで知らなかったことで、「ほんとかな?」と半信半疑だったが、確認することができてスッキリした。
●D51従台車のN踏面輪軸(D51200)

D51judaisya

D511とC581は薄暗くそれらしいものを確認することはできなかった。
 さて、もうひとつ疑問が解決できるものを確認することができた。
博物館には「たから号」のヨ5008が保存されている。
先の「ワ10000(4)-2」で解説しているように、1段リンク時のリベット穴を埋めた跡と2段リンク化時の補強を確認することができる。
●2段リンク改造跡

Yo5008

今日の本当の目的は、「スチーム号」の最終運転時の給水、石炭積込み作業の撮影である。
毎年何回かこれを目当てに訪れる。
今日は更に明日の「SLびわこ号」の機関車の積込み作業が行われるため、2倍たのしめるのである。
●C56160の石炭積込み作業Dscf0574
●夕暮れのC61
C61201

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初めてのフライス

私自身はフライスも旋盤も持っていなくて、知人のミニ旋盤(ユニマット)で丸棒を削ったくらいでした。

他界した父が旋盤工だったので小さいころから機械やねじ、歯車の話はよく聞いたので自然とその方面に興味があった。
昨今、模型を作る機会も少なくなったが、ネットではフライスを自身でNCに改造する記事や映像を見るとやってみたくなる。模型を作るのとは目的が違うので本末転倒だ。
 先日、「汽車をつくる」さんのブログで、Vブロックを使用して動輪の移相を合わせる治具を紹介されていた。
以前、手持ちのVブロックを使って似たようなものを作ったが、軸を押し込む手段が解決できず役に立たなかった。
そのVブロックを使って加工しようと思ったが、鋳放し品を1面だけを一皮削った程度で平面が出ていなかった。
 友人に相談したら、持ってくれば削ってあげるよということだったので、品物を持って行ってきた。
別件の仕事を済ませる1時間ほどの間に、友人がフライス盤の段取りをしてくれたが、何しろ80mmほどのブロックを掴むのが難しいほど大きな機械だった。
周りに置いてあるワークは、30cm、厚さ10cm以上のものばかりだ。
 幸い何とか治具を工夫してクランプすることができた。
私の知るフライス盤は上方に垂直にエンドミルが付くが、これは左側に旋盤のような機構である。ワークが乗るベッドは60cm四方が乗るくらいに大きく、X-Y軸に加えて360回転する。
エンドミルは高価なので友人が専用コレットに装着し軸に締め付ける。
 せっかく来たのだから体験しなさいということで、指示されるままに作業した。
エンドミルはφ21を使用し、回転数は150rpm/min程度に設定した。
初心者の体験なので送りは手動、長さ40cmはあろうハンドルを回しながら送る。
頭の中でX-Y-Zを理解しているつもりが、ハンドルの回す方向を間違えてばかり。
 X軸方向に刃物を押し出し、当たり面でメモリを0セットして、0.5mmほど送る。
鋳物なので欠けることもないだろうということだが、最初はゆっくりY軸を送り、次にエンドミルの直径程度にZ軸を上昇しと3回繰り返して1面が終わった。
それぞれの面を基準に90度面を変更しながら3面を削り終わった。
 最後に定盤にデジタルハイト計で計ったら、概ね0.1mm以下を確認した。(0.3~0.8くらい)
これだけの作業におよそ1時間あまりを要した。
写真だけでも撮れば良かったのですが、その余裕もなく手は油で汚れるし。
私には難しい、機械はもちろん、工具も買い揃えないといけないし。
父が健在の間に教えてもらうんだったと後悔する。

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