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セラ200の補足(側板)

無蓋車一般について補足しておきたい。

前回のセラ妻板で、リベット(ボルト)表現したフラットバー(平板)を妻板内側に使用していた。
失念していたが、一般的な国鉄型木造無蓋車の側板の内側はボルトの頭が出ていない。
ボルトを内側からフラットバーと側板を通して外側のフラットバー(ヒンジ)外からナットを締めている。
ボルトの頭は皿で外側のナットをインパクトレンチで閉めると、当然ボルトの頭は共周りするわけである。共回りしないようフラットバーに皿と周り止めのキーが切ってある。
これでナットを締めても共回りしないようになっている。(沈頭)
つまり、前回のセラ200の妻板の内側にボルトの突起は出ないのが正解である。
訂正いたします。作り直さなければならない。
 参考にトラ30000形式の側、妻板の内側の写真をごらんいただく。
このように無蓋車の上面を撮るのは、撮影条件が恵まれない。
私が経験した事例も数少ない。
側板や妻板を乗り越えるのも大変で、トラ30000の場合は比較的容易だが、40000や45000形式になると身の危険を感じる。
見難い写真だが、お分かりになるだろうか。
●トラ31223
当該番号は専用車に仮指定されているのか、側板内側に木片が固定されている。
また床板にも木材で固定具が設置されている。
木造床板ではこのような事例が見られる。
なお、床板は「カスガイボルト」で締結されているので、ボルト頭は僅かに長方形に突出しているだけである。
セラの床板がどのように固定されていたかは不明だが、特に表現はしないつもりだ。
フラットバーくらいはあっても良いか。

L011625

●側板の表情
トラ31223の例である。

L011601

思い出話になるが、当時のボルトは一般的にメートルねじが使用されていた。
ボルトの購入は10KG以上、30KGの麻袋で納品される。
側板用の皿ボルトは使用する機会もすくなく入手が難しく、古い在庫品のためW1/2(インチ)ボルトが使用されていた。
側板を総替えする機会は少ないが、一か所のアオリ戸を交換すると数十本を消費することになり、多くの在庫を抱えていたのだと思う。
KDシリンダーの埋込みボルトなどはインチねじが使われていたが、交換品の在庫がなく、工場へ借用しに走ったのは今となっては懐かしい。

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コメント

こういう基本的な構造の解説は嬉しいですね。
1/80では、そのまま作る事は困難ですが、省略して作るにしても、実物の構造を知っていると、うまくアレンジできるというものです。ありがたいです。
ボルトが、麻袋で供給されるとは、凄いです。模型で「リベット」と俗称されるものの多くが、ボルトなのが、この写真では良く分かりますね。羽目板を2本ずつ行儀良く止めているのがはっきり分かるのが、辛いところです。当然なのですが「等間隔では無い」のですよね。多くの製品は、ちゃんと作ってあるので、感心したことがあります。
でも、ワム50000などの有蓋車は、羽目板とピッチが違う様なので、どうなっているのかな? と、今も疑問のままです(大汗;)

無蓋車系で、内部をどこまで作るか悩ましいですが、石炭を載せるなら、フラットバーだけで充分でしょうか? ただ、北海道の石炭車の場合で空車の場合は、内部の三角形の補強板は、必須でしょうね。セラ200も有るようですので、その取付部の表現(リベットorボルト)で悩めそうですね(笑) もちろん、楽しい悩みですが!

投稿: 廣瀬 | 2016年12月 1日 (木) 01時13分

内側は平板で良いですが、Oゲージくらいだと、〇の形を少し彫り込んだくらいがいいのか。
側板なんですが、私の記憶では、長さ4,330mmと3,610mmの材料がありました。つまり前者がトラ30000形式、後者は35000や40000ですね。
幅が190mm、厚さ40mmと記憶しているのですが、図面を調べると一致しないのです。幅も形式によってちがうし、厚さは50mmとなっています。良質な松材です。
妻板の山型の部分も形式よって異なるようで、これは現場で切っていたのかもしれません。木工室があったので。
区所では側板を交換するとういのは余程のことがない限りありませんでした。
4,330なんて使うことが少なく、不良在庫になるので短くして使ったこともあるようでした。黒くなってきます。
ちなみにアオリ戸は一人で開けるのは怖いです。
閉めるなんてことは数人でないと持ち上げられないでしょう。ですから駅なんかでフォークリフトで閉めることがあるようで、そうすると側板が痛むことになりますね。
古材はきれいなところを切り出して、事務所脇の鉢植えの台になっていました。形式番号のところが欲しかったんですが・・・。
 セラの床板がどうなってたのか?、これは想像するしかありません。
補足)
トム6000は幅210mm、トラ25000、30000、40000は幅190mmが正解です。

投稿: みつる | 2016年12月 1日 (木) 20時52分

おお!解説ありがとうございます。
昔の記憶では内側は外側のようにブツブツ見えなかったような気がしましたが確信が持てませんでした。
これで16番なら内側はフラットバーで良いことが判りましたので安心して簡略仕様で作れます。

子供の頃に丸通の積み込み場で遊んでいましたが、近所の子が悪戯でクサビを外しアオリ戸の下敷きになりました。
もちろん重症で半年近く入院していたと記憶しています。
幸い?私は現場に居りませんでした。

投稿: brass_solder | 2016年12月14日 (水) 08時12分

brass_solder さん、いらっしゃいませ。
35年も前の写真がお役にたてなら嬉しく思います。
 そのお子様、お気の毒なことですね。お元気になられたなら良かったです。
私は子供の頃、貨車には興味がなくて父に抱かれて奈良電の踏切で見ていたらしい。
ムコ操が近かったので中学の頃、中から手招きされて見学した同級生もいました。大らかな時代でした。エンドウの材木積チ1000が好きでした。
 成人してからは仕事も趣味も鉄道で当たり前のように貨車と接する毎日。
アオリ戸あけるときは「ガシャーン」と受けバネに当たる音がすごいです。恐ろしい。
クサビ入れるのも簡単ではないし。
 少しずつ整理できたものからご覧いただけるようにしたいと思います。お役に立てるものがあれば良いのですが。

先日のウオームギヤーの件、方南町のお店でBOXを入手、ピッタリ合いました。情報ありがとうございました。報告しておきます。

投稿: みつる | 2016年12月14日 (水) 19時48分

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