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2016年12月

吹田貨車区の出来事-(3)

8年余り、貨車と向き合って仕事をしていて、何千両も出会っているだろう。
そのなかでも珍しいナンバーの車両は何両か出会い記録している。
 僅かだが珍しいナンバーの車両をご覧いただこう。
●EF66901
撮影;吹田機関区
昼休みに食堂へ行く途中、第2機関区の始業検査庫の付近では電気機関車に出会う。
中でもEF66は多いが、この日はEF66901に会えた。
試作機ではあるがトップナンバーである。Ef66901

●ワム50000
撮影;吹田貨車区
側板はすでにベニヤ張りでワム50000のトップナンバーであるが、小窓が設けてある。引戸横には「空気圧縮機積載車」と表示されている。
貨物室には、ディーゼル発電機、コンプレッサー、大型エアータンクが装備されている。
床下には通常のブレーキの他、エンジンのマフラーやエアー供給用の継ぎ手が設置されている。あらためて「貨車のディテール」の項で詳しく説明しよう。Wamu500002

Wamu500001

●コキ50000
撮影;吹田貨車区 1983年2月9日
コキ50000形式が入区する機会は少ないが、偶然にもトップナンバーに出会い同僚たちと記念撮影した。
Koki50000
●ヨ5000
撮影;吹田貨車区 1982年10月29日
ヨ5000形式のトップナンバーである。
京都鉄道博物館のヨ5004と同様に、ヨ3500の2段リンク改造らしく軸箱守に補強が見られる。登場時は緑色だったのだろうか。Yo5000
●トキ25000
撮影;吹田貨車区1番線 1982年9月2日
トキ25000形式のトップナンバーである。Toki25000
●ワラ333
撮影;吹田操車場 1983年
残念だがナンバーしか撮影していない。Wara333
●ワラ444
撮影;吹田操車場 1983年
ワラ333の近くに居り、廃車予定の数百両が留置されていた。Wara444

Wara4441

●ワラ11111
撮影;吹田貨車区 1983年
ワラ1形式は1から始まるからか珍ナンバーによく出会う。Wara11111
●ワラ1
撮影;吹田貨車区 1983年9月19日(プリントからスキャン)
ワラ1形式のトップナンバーである。
同僚で今も交友があるK君(指令長氏)と二人ではしゃいでいる。
もう26歳を目前にオッサンか「紅顔」の面影はない。
※仲良く手を組んでますが、ただの仲良しです。

Wara1

もうすこし細かに探せば沢山の珍ナンバーに出会えただろう。 完結

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吹田貨車区の出来事-(2)

「バキュームカー積み」や「通勤客車」の話題にいろいろご質問もあったが、順序だてて撮影したものがなく、有り合わせの写真になってしまう。
当時の私の1日をからお話しすることにしよう。
●吹田貨車区・倉庫手の1日
当時は倉庫手などという職名は無く「構内整備掛」で、一番下っ端である。
着任当時の私は、19歳の紅顔の美少年(自分で言ってどうする!)だった。
8:15頃 通勤便で出勤
8:25  作業服(ナッパ服)に着替えて事務所に集合
8:30  始業ベル(ブザー)で「点呼」が始まる
8:35頃 国鉄体操の音楽が始まる
      倉庫のシャッター、引戸を開ける
      油倉庫のシャッターを開ける
8:45  先輩方に朝のお茶、コーヒーを配る(下っ端の仕事)
      大先輩から指示があり、同僚と作業の確認
9:00  火、木、土曜日は配給車が入区、積降の開始
10:30 モーターカーが入区し、物資を搭載する
11:00 検修作業が一段落したら、「制輪子」をフォークリフトで積降
11:30 午前の払出し伝票の整理
12:00 昼休みのブザーと同時に昼の入換え作業が始まる
13:00 午後の検修作業が始まる
13:30 吹田(操)へ配給車の車票を受取に行く
14:30 モーターカーが入区し、物資の卸し作業
15:30 配給車に伝票(送り状)と確認し、車票と封印環をセットする
16:30 油倉庫の給油器具にマシン油を補充しシャッターを閉める
      倉庫のシャッター、引戸を閉める
      その日の伝票を締め、現品票に払出し処理する
16:30頃 夕方の入換え作業が始まる
17:08 通勤客車が岸辺駅に向けて出発する
このように倉庫手の1日は終わる。
夏場だと入浴して帰宅の途に着くか、大先輩のお誘いで一杯の飲んで帰るわけである。
(成人してからですよ)
●入換え作業
・早朝 (前夜に構内で捕捉した貨車の押込み、臨時検査対応)
・昼  (午前の検査車両の引き出しと午後の検査車両押込み)
・夕方 (午後の検査車両の引き出しと翌日の検査車両据付)

●吹操構内から貨車の引きこみ
写真は検修業務が終わって、貨車解体業になってからのものである。
機関車はDD51だが、当時はDE11やDD13が担当した。
一旦機回しが済んで引き上げ線へ向かうところ。19840702_2

●押込み
このときは、解体作業のため、10両余りを一気に検修車庫押込んだ。19840705
●引き上げ
左端に構内係作業員が乗車しているが前方を見ているので、引き出すところだろう。
検修作業の終わった貨車は数量単位で引き上げ、仮置きする。
L010930
●引き上げ
引きこみ線に仮置きする。架線はない。
タンク車が入ることは少ない。
左側のタキ6558は機関区側にあった電気化学工業にから引き出した車両だと思われる。
L010931_2
●引き出し
入れ換えが終わって、貨車を吹操構内へ持っていく。L012718
●工場入出区線
左側が引きこみ線で貨車を仮置きする。架線はない。
クル144が工場から出区していく。架線がある。
入換えの機関車貨車を引いて仮置きし、工場寄りでポイントを渡って機回しする。
通勤便が廃止になって、機関車のみ据付られている。
L012633

的確といえる写真ではないが、何かの参考になれば幸いである。

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吹田貨車区の出来事-(1)

吹田貨車区には数両の客車が配備されている。
そのうちの2両が通勤用客車である。
鉄道ファンにも紹介されたことがあるのでご存知の方も多いと思う。
さて、この客車の話をすると一回では済まないと思う。
少し整理しておこう。
私の記憶によるものなので、勘違いがあるかもしれない。
●通勤客車の運行形態
区間; 吹田貨車区~岸辺駅(試運転線)
運用; 1便;8:00過ぎに1往復
    2便;17:00過ぎに1往復
編成;
 岸辺駅<= 機関車+スヤ372+オヤ304 =>貨車区
機関車は吹田第一機関区のDD13で、後にDE10またはDE11に変更された。
客車車号;
○スヤ372(初代)
 スハフ32形式(丸屋根)の改造車
 昭和53年に廃車

Sy37201

○オヤ304(初代)
 オロ31形式の改造車で、丸屋根に改装されている。
確かではないが床下写真から洗面所かデッキにハンドブレーキが設置されていたもの思われる。全般検査間もないのか艶がある。
 昭和55年に廃車

Oy30401

○スヤ372(二代)
 オハフ33形式(丸屋根;戦前)の改造車
 昭和53年に配置

Suya37202

工場から出場したばかりで車内は光っている。
露出不足で焦点深度が浅い。
電池、消火器等搭載のため車庫内に入っているので前方にはホッパー車が停まっている。前歴は姫路区だったと思う。(オハフ33225?)

Suya3720201

○オヤ304(二代)
 オハフ33形式(折妻;戦後)の改造車
 昭和55年に配置

Oya30402

●概要
吹田操車場構内で捕捉された貨車は、早朝(7時過ぎ)に機関車に引かれ吹田貨車区構内奥、吹田工場寄り(西側)で機関車を開放する。このときは貨車は30両程度である。
機回しの上、東側から10両程度を持って貨車区東側の引き上げ線に入る。
適宜操車掛の指示により貨車区1~5番線へ押込み。機関車は通勤客車の手前に置かれる。
なお、出区する貨車は前日夕方に既に入換えの上、構内へ送られている。
8時頃、エンジンを起動した機関車は2両の客車に連結し出発する。
機関車前頭デッキには操車掛他2名程度が乗車し、旗を合図にポイント渡る。
更に信号所前、機関区入出区線の渡りポイント、更にダブルスリップを岸部駅方面へ試運転線に入る。
2~3分で岸辺駅に機関車を前頭に停車する。貨車区~岸辺駅は機関車は正位。
枕木を2本程度敷いたホームから客車に乗車する。
8時7分頃に機関車は退行しながら、つまり推進運転で客車を先頭に貨車区方面へ出発する。
通勤列車は試運転線からダブルスリップ、工場入区線へ入り、通勤客車停止位置に停車し、乗客が降りてから洗浄線横最奥に押込む。機関車は開放され、一旦引き上げ線へ入り、第一機関区へ戻る。
以上が1便で朝の仕業は終了するものと思われる。
8:30の始業と共に点呼が行われ貨車区の1日は始まる。
夕刻の2便は16時過ぎにその日に検査を完了した貨車が操車場構内へ送られる。
まもなく構内から貨車30両程度を貨車区へ引き込み、朝と同様に1~5番線に適宜押込まれる。
このとき、各貨車は指定された場所に一定間隔で1両ずつ切り離されて停車する。
つまり1両ずつ突放しなければならない。
入換え作業終了後、機関車は客車に連結して置かれ。17時10分頃に岸部駅方面向かう。
あとは1便と同様である。
●補足
チ1000(バキュームカー)は月に数回、夕方の便の機関車次位に連結される。
チ1000が開放され、バキュームカーが降ろされるタイミングは記憶にない。
客車が全般検査で工場に入区する場合は、ヨ6000形式等2~3両を客車代用として機関車側に連結された。
午前中に検査を完了した貨車は、11時30分頃から入換が始まり、12時30分頃には検査車両の据え付けが終わる。
1982年11月15日、通勤便は最後を迎えた。
●通勤便最終日の1便(朝)
機関車はDE1111、スヤ372、オヤ304と続く
手前2本が入出区線、奥側が引上げ線。
列車はポイントを渡り、手前のダブルスリップを渡る。

Tukin01

完結

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トラ90000-(2)

下回りをご覧いただく。

トラ35000とも関連し、同形式で重複するものがあるかもしれないが、別形式として掲載する。
●側板と台ワク(側梁)を見る

L011407

●アオリ戸受バネ
L011408

●KC(180)シリンダー、制御弁(K-1)
制動主管から枝管で分岐し制御弁へ至る。
枝管は中梁の下側を水平に越えている。

L011409

L011414

●KCシリンダーと水平テコ
右側にブレーキテコ軸が見える。

L011410

●側ブレーキテコ軸

L011413

●自連緩衝器

L011412


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トラ90000-(1)

整理済みのデータから完結できる形式をお届けしよう。

トラ90000形式は、トラ230000形式、35000形式から改造したものがあるようだ。
また、荷台上部の網にも複数のバラエティーがあるようだが、私にはよくわからない。
夏の暑い時期、トップライトで撮影しているため、白トビしているところもあるが濃度を調整しているが現像ムラがるがお許しいただきたい。
※カラーマネジメントを適正に行った環境で画像編集していますが、JPG形式の圧縮度、アップロード時に何らかの自動補正が行われるのか、若干シャドウの露出が低下する傾向があるようです。WEB公開での課題のようです。
●トラ90667外観
トラ35000形式からの改造車と思われる。

L011403

L011404

●側ブレーキ(後位)

L011406_2

●妻(前位)

L011405_2

●荷台上部から

L011415_2

L011416_2

L011417

●妻上部

L011418

下回りへ続く

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チ1000

吹田操車場名物の「バキュームカー積み」をご覧いただこう。

私が吹田貨車区に着任したのは昭和51年末で、その2年前には3軸車が存在したようで、すでに見ることはできず残念だった。
 後年、茅ヶ崎客貨車区を訪問した際、助役さんと「バキュームカー積み」が話題になった。
バキュームカーにはナンバーも付いているので、一般道を走行して排出したのだろう。
毎月1~2回、吹田操車場構内の各職員詰所の汚物を回収するため、「チ1125」に積まれて貨車区内に一旦留置される。
このときは通勤用客車の前、機関車の次位に連結される。
夕刻の便に乗ると客車のデッキに、ほのかな香りがさまよってくる。
ダイヤは知らないが、機関車とともに試運転線岸部駅横を過ぎ、阪急正雀工場方面で一般道へ降りる設備があったようだ。
●チ1000(バキュームカー積専用)
床上には一端に山形鋼の柵と枕木が敷いてある。

L012317

L012316


●チ1125・外観

L010908

●端梁部

L010902

●側ブレーキ

L010907

●床下
締切コック、チリコシ、制御弁K-1

L010905

制動主管、枝管
N踏面の車軸白帯はわずかに見えるが汚れている。
この頃、無蓋車は車軸を太軸の統一していたようである。(貨車検査基準規定)

L010904

側ブレーキ軸と引棒
上方に見えるのはユルメ弁引棒

L010903

L010906

この項は完結

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ワム80000-(3)

まだ未整理のネガをさがしてみたらありました。

下回りは無いですが、やはり無意識に撮っていたのですね。
トリミングしたものもあるのではっきりしないものもあります。
ブログの容量制限で少し不鮮明になります。
●ワム80491外観

B135002

●同・屋根
奥に見える屋根も80000である。(車号不明)
左側はワラ1形式である。

B135001

●側ブレーキ(車号不明)
拡大すると手すりの内側に滑り止めのギザギザ(指の形)がある。

L012827

●ワム81078・番号版と車票
昭和58年10月撮影

L012617

●同側ブレーキ・手すり
踏段(ステップ)はメッシュになっている。

L012616

●車号不明(白票には183028と示されている)

中央ドアレール横(中央の三角形)に「引戸止錠」が見える。上の写真と位置が異なる。
白票には郡山工場入場と表記されている。
戸車の蓋がある。

L012618

周辺の貨車は廃車予定のものが留置されている。

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ワム80000-(2)

続いてワム80000形式の下回りをご覧いただこう。

あまり細かくは撮影していないため、わかり辛いと思う。
別の機会があれば、詳しく説明したいと思うが、今は時間がないのでこの程度で勘弁いただきたい。
●側ブレーキ
両側ブレーキが一般的であるが、片側ブレーキ車である。

L010311_2

●KCシリンダー
KC(K-1制御弁) シリンダー径203mmのため、絞りは白色が見える。

L010308

L010309

●連結器胴、緩衝器、端梁
走り装置がわかりやすい。

L010310

今回はここで一旦完結

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ワム80000-(1)

セラ、セキの話題も少ない写真、情報から僅かに入手して再検討を要する箇所がみつかり中断している状況である。年内には一旦完結したいと思っている。

先日の週末は出張の途中で数年ぶりに都内の模型店を訪問した。
正月休みには入手した部品で機関車を何とかしたい。
いつもコメントいただく廣瀬さんのブログで「ワム80000」形式が話題になってるので、こちらも便乗してみようと思う。
ワム80000形式は20年余り製作されて多くのバージョンがあるが、それほど詳しくない。
一般的に知られている程度である。
撮影した写真も少なく、「まだ無くならないわ」と思いつつ気がつけば吹田貨車区も廃止になり、廃車予定の留置車を追って構内を散策したころから35年も経ってしまった。
 手元の「車両工学」には4回に渡り、各年代別に詳しく解説されている。
数十項目もあって、ここで取り上げるの避けるが、別の機会にご紹介したいと思う。
主なものでは、
・引戸錠の差異
・ブレーキの箇所
・ドアの材質
・特殊目的の用途(ガラス、ビール等)
などがある。
私にとっても資材業務に関わる中で、多くの話題を残してくれた。
沢山出会っているわりに撮影した両数はすくなく、上記理由によるところが大きい。
一般的には両側ブレーキ搭載であるが、580000代車(ガラス積用)を撮影したものがあったのでご紹介したい。
初期に撮影したもので35mmモノクロのため粒子が粗い。
撮影; 特記以外は1979年
場所; 吹田貨車区(梅田貨車区吹田派出)
●ワム80000代
車号; ワム81079
撮影; 1983年

L012611_2

●ワム180000代
車号; ワム183027
撮影; 1983年
両側ブレーキ搭載車には、中央左側ドア下に反対側のブレーキ緊締状態を示す表示が見られる。

L012610

車号; ワム183255
撮影; 1983年
小さく判りにくいが、戸尻に止め装置が装備されている。(走行中の引戸開放防止)

L012607

車号; ワム186989
撮影; 1977年4月

B002020

●両側ブレーキの表示

端梁両側に白い表示が両側ブレーキ搭載を示している。

B002021

●ワム280000代
車号; ワム281921
撮影; 1977年4月
屋根は灰色塗装である。
引戸錠は新型であるが数年後に強化型に交換されたものがある。

B002019

●ワム580000代外観
車号; ワム581006
撮影; 1979年
屋根にドアを持つ580000代、ガラス積用である。

L010301

●ドアを開いた状態

L010307

●屋根上
さすがにこれは一人では開けられない。

L010304

●荷物室内

L010305

L010306

●妻面
梯子が設置されている。

L010303

次回、下回りに続く

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無蓋車の木造側板

木造側板についてもう少し見ていただこう。

廣瀬さんからご指摘があったように、古い形式では異なるものがある。
トラ25000形式以降戦後は、幅190mmに統一されているようだ。
ただし、最下段のみ193mmと図面は示してある。
そこで、実車を確認してみた。
●トラ40424
側板は面取りがしてるので判りにくいが、最下段は詰め物がされている。
古くなると木がやせて隙間の見えるものがある。
番号の傷はフォークリフトの爪の傷ではないだろうか。

L011420

●トラ40000形式と30000形式の高さの違い
もちろん全長は異なるのだが、意外と高さの違いは大きい。
左はトラ30000形式、右はトラ45000形式

B002002

余計な話になるが、側梁の違いに注目いただきたい。
詳細は無蓋車、各形式の話題にしようと思う。

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