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2022年6月

2022年6月22日 (水)

有蓋車の図面を描くー(4)

 昨日は半日で行き詰まり中断した。
朝から順調に描いている。選曲が良かったのだろうか。

外観、外板の割付の違う車両が世代により存在するのはご承知のことと思う。
詳細に見ていくと、戦後の一時期、特定の製造メーカーに顕著に現れ、いくつかのパターンがある。

202206231

次編ではそのあたりも明らかにする。

戦前、戦後製でドアの外観が異なるのもご承知と思う。
ドアの補強は明確にわかるが、前者は溶接組立で内部にあり、後者はこれを廃して表面にプレスされている。

戦前の図面集には鋼板の板割り図もあって、計算すると一致する。
寸分の狂いなく計算値と一致すると気持ちが良い。

当時の設計者は電卓もなく、戦前なら算盤か、戦後は回転式の計算機を使っていたのだろう。
設計者と同じ作業をして、当時の苦労を実感する。
なので今日の作業はモチベーションも高く、順調に捗る。

これら板割りや、補強の構造についても考察したい。
まだ作図途中である。

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2022年6月17日 (金)

有蓋車の図面を描くー(3)

 2日ほど時間が取れ模型を作りたかったが、通いなのと作りたい物がはっきりしない。
今は図面を描いたほうが進捗しそうだったので、3時間ほどで順調に進んでいる。

スム1に戻り、今まで読めない寸法が明らかになった。
すべてがきっちりと納まるわけではないけれど、納得できる寸法が出てきた。

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今日は無理だけれど、明日ころには概ね終わりそうだ。少し積み残しは出るだろう。

ちょっと気持ちが前向きになってきた。

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2022年6月15日 (水)

有蓋車の図面を描くー(2)

 作図が思うように進まない。
今回に始まったことではなく、毎回遭遇する事象である。
入手した図面が古く読み取りが困難なことや、詳細な寸法が入っていない場合がある。特に組立図に。

 表題は「図面を描く・・」としたが、ちょっと気持ちを切り替えるために、下回り図面を検分する。
ワム23000は戦前製、戦後製の他、他形式からの改造名義のものが存在すると言われている。

残念ながら改造名義の図面は入手できていない。
ワム23000の他、ワム2000などが該当する。

長期間にわたり製造されたため、ワム23000形式等(50000,2000を含む)には図面違いが存在する。
なかでも軸箱守に関しては複数、手持ちの詳細写真を確認するとそれ以外にも存在するようだ。
つまり入手図面以外のものが存在する。
他形式と共通化したものと思われるものも存在する。
2022061501
また改造名義のものでは、ブレーキテコ、引棒の寸法(ブレーキ率)の異なる。
それらはブレーキシリンダの直径が異なることが容易に判断できる。

このように見ると楽しく、作業も捗る。

次編「十五瓲積有蓋車・・・」では、この周辺を考察したい。
もちろん、車体の外観についても網羅したいと思う。ページ数が増えそうだ。

まずは、図面を検分し整理して進めたい。

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2022年6月11日 (土)

有蓋車の図面を描くー(1)

 著作の注文も落ち着き、時間を持て余している。
模型を作ることが出来ないので、次編の図面を描く。

昨日から2画面を使い図面をトレースするが元図が不鮮明、滲んで読めない箇所が多い。
出処は同じなんだろうが、入手先の違うものが複数あり、なかでも状態の良いものから読み出す。

 ワム3500形式のときもそうだったが、1枚の図面をにらみながら、時には別の図面で気持ちを切り替えながら何度も挑戦する。
およそ1枚に間欠的に数週間掛けて描き終わる。
1作目の石炭車の時からあまり変わらない。

今回は大正末期にメートル法になっているとは言え、部材の基本寸法はインチサイズである。
古い部材の規格とEXCELのマクロで作った、インチ=メートル換算ツールでおよその寸法を逆算する。
2022061103
Scale=1/45になっているのはOJ用、1/80、87は任意に変更できる。

ワム23000の台枠平面である。
この時代は図面の状態もよく、細かい寸法まで読み取れる。
もちろん部材はメートルサイズであるが、ボルト類はインチであることが多い。

2022061101

一方、スム1(ワテ45000)では大正14年の図面で、自動連結器対応の設計になったとはいえ、ワム3500同様のインチ寸法を準拠している。
表記はメートルサイズだが、その他、インチサイズに倣っただろう箇所があるように思う。

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このあたりの考察は次編で所見を述べたい。

あまり種明かししたら楽しみが無くなるかな。ちょっとだけご披露した。

ちなみに、スム1=>ワム20000は外形を相似しているが台枠に無駄を省いたような形跡が見られる。
これも明らかにしたい。

ちなみに線が赤いのは、白地の図面上に描くため、混同しないようにしている。
白ー黃色は線の太さ、実線、細線と明示しているが、実際には印刷上ではわかりにくい。

私は「Globe」の世代ではなく聞いた経験はないが、この数ヶ月、図面を描く際にはちょうどよい。一方ユーロビートは速すぎる。
岡本真夜や岡村孝子のは曲に入り込んでしまうのか、ペースが落ちてくるようだ。このような作業には向かないようだ。
マヤ43のときは「中森明菜」だった。何れもファンではないけれど、なんか調子いい。

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2022年6月10日 (金)

次編の準備に入ります

 いろいろ家庭内の環境の課題もあり、工作は難しい状況です。

いつまでも客車のことばかり考えていても前に進みません。

すでに配布時に次編は「十五瓲積有蓋車」と宣言していますので、取り掛かることにします。
スム1、ワム20000、21000、23000、90000、50000、1900、2000までを予定
まだ何も形になっていないのに宣言するのは、また旧型客車に浮気しないためもあります。
注文いただいた方からは、「次はワム90000」とか「トム◯◯◯◯」とかのご要望が多いです。
ご存知のように前者は概略は知られていても、網羅されたものは無さそうです。

 過去「客貨車のディテール・シリーズ」では、「RM Library」を参考に、独自視点で考察検証し、可能な範囲でトレース図面を添付しています。
残念ながら、吉岡心平さんのシリーズでは「白帯」「黄帯」のなかで示されてはいますが、「有蓋車」としては完結していないようです。
参照すべき資料が無い中で進めるのは不安がありますが、元図面の多くは揃っているので、時間をかけて準備したいと思います。

 「特別二等車」ではおよそ2ヶ月間を作図に、今回は枚数も多くそれ以上要するでしょう。
校了は10月頃を目標としていますが、皆さんのお手元に届けられるのは年末か来年初めとなるでしょう。
 概ね写真は使用許可も頂いています。一部未入手もあるのでこれからご協力をお願いしようと思っています。

8形式、80ページ、折込6枚程度で、価格も4,000円程度を想定しています。

また、希望される方には「スロ54形式補足編」も同時にお届けできればと願っています。

一部の図面は着手済みで、あと3ヶ月ほど作図作業に没頭したいと思います。

既刊書のご注文はお受けしていますのでご遠慮なくメールしてください。
「三十噸積石炭車セキ1を探ぐる」(2版)※最新訂正、補足添付 3部程度(モデルスイモン店頭にもあり)
「ワム3500形式を探る」(2版) 15部程度
「特別二等車を探る」 5部 
各々在庫あります。 

注意;「特別二等車・・」を注文頂いた方には、既刊書訂正、補足を同梱しています。

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2022年6月 8日 (水)

客貨車のディテール注文はこちら

「特別二等車を探る」 客貨車のディテール シリーズ、在庫あります。

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2022年6月 2日 (木)

「特別二等車を探る」の訂正について

 すでにお気づきの方も居られるかもしれません。

本文の訂正箇所が判明しました。

概ね影響は少ないのですが、1点重要な間違いがありますので、近日中に読者宛にハガキで訂正を送付致します。

<<訂正箇所>>

P.31 図ー10「妻(前位)」の端バリ形状が間違っています。
「後位」と同形状になっていますが、「後位」は正、「前位」は誤りです。

※P.63 スロ54形式、 P.68 スロフ53形式の前位の端バリも同様に誤りです。

訂正し、お詫びします。

近日中に訂正を送付いたします。

2022060201

なお、2023年前半までに、スロ54形式の補足編を予定しています。10ページ程度
この時に、差替ページも同梱する予定です。

模型化の際は注意ください。

今更言い訳になりますが、スロ60ばかり注意が向き、後付で情報を付け足した際の検証に気持ちが向いていませんでした。

鈴木 充

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