ワ12000

ワ12000(標準図面)・国鉄貨車のディテール

※2016/10/03追記あり
15年ほど前、某所で資料保存会の「1950年代・国鉄貨車明細図集」を入手することができた。

1994年7月にTMS誌上で「ワム3500・ヒ600形式」の記事を投稿し、続いて1997年に「ワフ21000・22000形式」が掲載され、それまでに入手が難しい貨車の構造を私なりに表現する手法を確立したが、準備に多くの時間を要した。
その後、家事でその時間を作ることも難しく続編は「シキ180形式」を最後に断念した。
このブログをはじめるにあたって、その手法をネット上で表現できないかと暖めていた。
当時はPCの性能や通信速度等の制約などで思うように進まなかった。
 その頃に「ワ12000形式」の企画のため、原図からトレースした図を整備し直しご覧いいれることとした。
上記図面集は当時としては珍しかったが、大判図面をA4サイズに縮小されているため非常に見辛く拡大しても不鮮明なため、模型化するには困難な作業であった。
今回は二軸貨車の標準的な図面を、「ワ12000、10000形式」を中心に掲載する。
なお、原版は上記のとおり不鮮明な箇所や原図の誤り等もあり、ご承知の上ご覧願いたい。
「台ワク」図面はA1サイズのため細かく、溶接記号等一部省略している。
各図面はA3サイズ出力相当に統一した。
図面標記は原版にできる限り合わせているが、CADの機能上の制約から表現できていない箇所がある。
●参考図書、資料
・「1950年代・国鉄貨車明細図集」鉄道史資料保存会
・「国鉄貨車明細図集Ⅰ」同
・その他
●二軸貨車ブレーキ装置・参考図
TMS誌上で紹介した図を一部修正を行った。
一般的な二軸貨車を示す。Fig01_
●ワ12000・台ワク(VA20383)
製造当初、1段リンク時代を示す。
追記(2016/10/17)
※図面不備のため差し替え

Va203831

●ワ12000・ブレーキ装置(VA20384)
追記(2016/10/03)
原版よりトレースの際、寸法の一致しない箇所が見られたが、数ミリ程度のため元図面の数値に従い表記している。
考察、ワ10000との違いを「ワ10000(4)-1・国鉄貨車のディテール」で解説している。
追記(2016/10/17)
※図面不備のため差し替え

Va203841

●車側制動テコ守(VC23027)
図面集には含まれていないが、「昭和13年、ワム90000用(石版図)」から引用
ブレーキ止め装置はピン式のため、多数の穴が開いている。
晩年は、装置の存在を明確にするため、サイドが白色に塗られていた。(外観写真)
多くの車両は、簡易車側制動器(歯型のついているもの)に交換されている。
※当形式には使用されていない。
主にワム23000形式で使用されたもの。
Vc23027_
●車側制動テコ(VD27177)・参考図
※当形式には使用されていない。
主にワム23000形式で使用されたもの。

Vd27177_

●ブレーキバリ(VD26425)
各形式共通
Vd26425_
●制輪子釣(VD26426)
各形式共通
Vd26426_
●制輪子釣受(VD27144)
各形式共通

Vd27144_

●制輪子・客貨車用甲種(AC4470)
各形式共通

Ac4470__

●ブレーキテコ(VD27162)
各形式共通

Vd27162_

●側ブレーキ軸受(VD260501)
各形式共通
模型制作には検討が必要

Vd260501_

●ブレーキ棒(VD26555)
各形式共通
一部の形式では寸法の長いものがあった。

Vd26555_

●ブレーキ棒(VD26869)
各形式共通

Vd26869_

一通りの図面が出揃ってから形式別一覧表でもまとめてみたいと思う。
次回は、気付事項等考察を行おうと思う。

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ワ12000・(2)国鉄貨車のディテール

下回りを見ることにしよう。
2段リンク化後である。  製造時から2段リンク式である。 (2016/09/22訂正)

1981年3月末、「廃車予定」の検査票が入っている。
「淀川派出所」廃止に際し、引戸横の表示は抹消されている。
永らく構内に留置され昼休みにボール投げをしていたようで、右上部にボールの跡が残っている。

●側ブレーキ外観
側ブレーキは緊締状態である。
踏段は妻寄りに設置されている。

B051010_2

B051009

●側梁、車体受け
車体受け、床、引戸レールの状況を確認することができる。

B048003

●KDブレーキシリンダを横から見る
手前にシリンダー、向こう側に空気だめが見える。
空気だめ左側に制御弁、チリコシ、締切コックを経て制動主管へつながる。
各機器の台枠との吊り下げ状態がよくわかる。

B048004

B048005

B048007

側梁、軸受け、タイヤ、シリンダーの位置関係がよくわかる。

B053002

B053001

●ワ10000(参考)

B067007

とりあえず、ワ12000の下回りを見ていただいた。

後ほど、図版を見ていただけるだろう。

管理人;みつる

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ワ12000・(1)国鉄貨車のディテール

先般、13mm(JM)ゲージャーの繋がりからワールド工芸「ワ10000形式」キットの案内があった。すでに一般販売されている「ワ12000」を模型で短軸化しもののようである。

このシリーズの貨車は最近になって知ったが、そのまま組んでも十分満足できるようだ。

少々お値段はするが、あらためて買い揃えるものは少ないし、何より資料などなくても、床下、ブレーキ装置のディテールも豊富な車両が出来上がる。

とは言っても、人それぞれ実物はどのようになっているのか知りたいし、今となっては実在するものはないし、類似する形式を参考にするしかない。図面もそう簡単に入手できるものではないし。

 4月に京都鉄道博物館がオープンし、ワム3500(7055)が保存された事は幸いである。

20数年前、TMS誌上で「国鉄2軸貨車のディテール」でワム3500、ヒ600形式の記事を投稿した当時は考えもしなかったことである。(1983年頃吹田鉄道学園で撮影)

 ワールド工芸「ワ10000形式」キットはすでに2段リンク仕様は皆さんの手に渡ったようだが、私自身が注文した1段リンク仕様は10月下旬頃になる模様だ。

 さて、このような機会であるし、本ブログのリニューアルにあわせ、古い未整理の写真を急遽スキャンしご紹介しようと計画している。

また数年前、原図からトレースした図面もすこしあるので、回を区切ってお目にかける予定である。

まずは初回は「ワ12000形式・外観」からご紹介する。(1段リンク仕様がお手元に届く頃までには「ワ10000形式」も準備したい。

また、形式図等はWEB上でも閲覧できると思われるため、省略する。

なお、原版は30年以上前に撮影したもので、汚損、破損が著しく、また全ての部位を撮影できているとも限らないため、皆さんのご期待に沿えるかは判らないが、ご覧いただきたい。※ポップアップして拡大することができます。

なお、掲示にあたり以下に従い編集等を行った。

●ディテール詳細写真掲示について
(1)本ブログ(ココログ)の仕様上、画像の容量制約から600万画素相当としている。

(2)原版の汚損、キズ等は当該車両の状況を著しく損なわないよう、最低限の修正としているため、キズ等が目立つものがある。

(3)形式図、サイドビューは広角レンズ撮影による歪を修正し、垂直水平を補正しているものがある。

(4)シャドウ部の詳細なディテールも見えるように、適度にコントラスト、トーンカーブを編集している。

(5)基本的に画像アスペクト比は3:2としているが、一部に4:3としているものがある。

(6)ディテールは可能な領域に多くの情報を含めるため、水平垂直が傾いているもの、適度にトリミングしているものがある。

(7)図面は原版と必ず一致するものではないため、各自ご判断の上、ご利用ください。

(8)各記事文中の間違い、誤記等は逐次修正、追記します。
以上、ご了承願います。

まずは「ワ12000」の外観からご紹介する。

●ワ12144(吹田貨車区淀川派出所配給車代用)
撮影;1981年4月他
場所;国鉄吹田貨車区

B047009_3

●ワ12354(多度津工場配給車代用)
撮影;1982年6月25
場所;小松島?

妻面中断にアングルで補強?されている。
貨物室内部に何らかの棚等が増設されているのか。

B096009_2

●ワ12144サイドビュー

B048001_3

●妻

B048008_2

●引戸

B048006_2

次回はブレーキシリンダー、空気だめ、ブレーキてこ等をご紹介したい。

ご意見、感想(希望等)あれば、ご遠慮なくコメントください。

管理人;みつる(maine38)

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