セラ200

セラ200の模型化(6)

長かったセラ200の製作もあと少し、先が見えてきた。

昨年の11月から4カ月余りを要した。
今回のセラは汽車會社製である。
この他、日車前期、後期型があるが、私の好みは汽車製である。
あと数両作りたいができるのかなあ。
今回の模型化にあたり、いくつかの課題がある。
・ホワイトメタル製の軸受けの強度
・同、走行性能 => 軸受けメタル(カツミ製)の挿入で大きく改善
・ブレーキ引棒、テコの表現 =>軸受け分解時を考慮し省略
・ブレーキホースと手ブレーキハンドル軸の位置に重なる
・開き戸開放リンク設置を形状を簡略化、同シャフトは省略(車輪と重なる)
まだ細かい箇所はあるが、模型化図面に反映することにしよう。
作業に掛かるのはもう少し先になりそうだ。
レタリングと積荷が残っている。
 さて、もう2両、旧作のセキ1を少し手直し、セキ600も概ね完了した。
来月は渡道してセキの細部を撮影すれば、下回りも完成する。
●高架桟橋のセラ200
下の線路には、セキ1、600が並ぶ。

2017032901

さて、次は高架桟橋も製作しなければならない。
まだまだ忙しい。

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セラ200の模型化(5)

この週末は模型製作三昧だった。珍しく土曜の朝から製作する意欲があった。

先週はD51と二つ目96も快調に走るようになり、石炭ホッパーの線路を何往復かして楽しめた。
半年以上走っていないのにD51は止まることなく集電できるようだが、96の3軸テンダーはあまりよくない。車輪を交換したりでも改善しない。
D51のテンダーを繋ぐと問題なく走るので、3軸テンダーの軸受けに何らかの問題がありそうだ。もう35年も前の旧製品のものだし。
 今週はもうひとつ5軸の動軸の位相あわせに課題がある。
何度かいろいろ試したが40年も前のカワイ製動輪には車軸は甘くなり問題ありだ。
いくつか位相合わせ治具を考案したが決定打は無く、「汽車をつくる」さんのVブロックを参考にしたが、旋盤が無いので圧入には代替案が浮かばない。
 朝早く目覚めたので寝床のなかで考え、図面化し製作した。
●位相合わせ圧入治具
奥は以前製作したE10用台枠に新たに治具を使って組み立てたもの。
ダイキャスト地肌のは古いカワイ製動輪をばらしたもの。2017012203
1軸だけ残った古い宮沢製動輪、S模型店の動軸の組立て前と、左が製作した位相合わせ治具で、卓上バイスの間に落とし込んで圧入する。
 今回はフレも少なくなり、1発で位相も合致した。
僅かに引っかかる箇所があるが、概ね見通しがついた。
 一段落したので、セラ200の続きを製作する。
先週、床板と下回りを作り直し、床板に取り付けるように、開戸リンク装置もそれらしく取り付けた。そのためKDカプラーNo.8のボックスが当たり、調整が必要だ。
側梁はまだ取り付けていない。

2017012202

ブレーキ、開戸開放ハンドルの軸、踏み段も取り付けた。
あとは妻部の歯車箱とブレーキのリンク装置が残っている。
ブレーキ引き棒と三角形の軸受けが残っている。

2017012201

ブレーキハンドルはパーツが無いので、自分で切り抜いた。
軸受けはE模型店のホワイトメタル製に「brass_solder」さんを参考に鉛筆の芯をゴリゴリとしたらすべるように走った。
セキ1とつないで2両を96に引かせて遊んだ。

組立ての課題がいくつか判明したので、これで模型化を再検討したい。
さて量産になるか・・・。

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セラ200の補足(側板)

無蓋車一般について補足しておきたい。

前回のセラ妻板で、リベット(ボルト)表現したフラットバー(平板)を妻板内側に使用していた。
失念していたが、一般的な国鉄型木造無蓋車の側板の内側はボルトの頭が出ていない。
ボルトを内側からフラットバーと側板を通して外側のフラットバー(ヒンジ)外からナットを締めている。
ボルトの頭は皿で外側のナットをインパクトレンチで閉めると、当然ボルトの頭は共周りするわけである。共回りしないようフラットバーに皿と周り止めのキーが切ってある。
これでナットを締めても共回りしないようになっている。(沈頭)
つまり、前回のセラ200の妻板の内側にボルトの突起は出ないのが正解である。
訂正いたします。作り直さなければならない。
 参考にトラ30000形式の側、妻板の内側の写真をごらんいただく。
このように無蓋車の上面を撮るのは、撮影条件が恵まれない。
私が経験した事例も数少ない。
側板や妻板を乗り越えるのも大変で、トラ30000の場合は比較的容易だが、40000や45000形式になると身の危険を感じる。
見難い写真だが、お分かりになるだろうか。
●トラ31223
当該番号は専用車に仮指定されているのか、側板内側に木片が固定されている。
また床板にも木材で固定具が設置されている。
木造床板ではこのような事例が見られる。
なお、床板は「カスガイボルト」で締結されているので、ボルト頭は僅かに長方形に突出しているだけである。
セラの床板がどのように固定されていたかは不明だが、特に表現はしないつもりだ。
フラットバーくらいはあっても良いか。

L011625

●側板の表情
トラ31223の例である。

L011601

思い出話になるが、当時のボルトは一般的にメートルねじが使用されていた。
ボルトの購入は10KG以上、30KGの麻袋で納品される。
側板用の皿ボルトは使用する機会もすくなく入手が難しく、古い在庫品のためW1/2(インチ)ボルトが使用されていた。
側板を総替えする機会は少ないが、一か所のアオリ戸を交換すると数十本を消費することになり、多くの在庫を抱えていたのだと思う。
KDシリンダーの埋込みボルトなどはインチねじが使われていたが、交換品の在庫がなく、工場へ借用しに走ったのは今となっては懐かしい。

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セラ200の模型化(3)

いよいよキット状態になってきたし、組立に掛かろう。

とは言っても作図通りにならない箇所、微妙に寸法が違う箇所が出てくる。
アングルも少なくて済むと思ったら、短いのが増えたり。
久しぶりに丸一日模型製作の一日で終わった。
思った以上に細かい箇所に手間がかかりそうだ。
妻板もリベットを打ち出したが、左右のピッチを合わせるのが難しい。
内側はリベット付きシルで代用した。

Sera200p16

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セラ200検討図・その6

模型化に移り、設計を見直すのいつものことでなので気にもしないが、模型製作前に修正できることはやっておきたい。

今まで入手した資料、写真は多くが古い雑誌のためか精彩に欠けていて、細部の判断が難しい。
「北海道の私鉄車両」(澤内一晃・星良助著;北海道新聞社)を入手出来、前回までに不明だった箇所が明らかになった。
空気ブレーキ装置の構造だが、新たな写真では「+マーク」の表記があり、制動主管のみ、シリンダー無しということである。
写真は後期型で、汽車東京製で自重がやや重い。
また、国鉄直通車である。
不明だった歯車箱も概ね確認できる。
以上から、図面の一部を誤記も含め修正した。
画面のハードコピーのため細部はわかりにくい。
●後期型の修正
制御弁、配管、空気ダメを削除
側板上部のアングル材の向き、形状を修正した。
開戸補強、ヒンジのない部分のみアングル材とした。
ただし、写真では保線資材散布ようのため一部撤去され、改造されていると思われる。
ヒンジ部の縦補強もアングル材となっている。
模型製作には更にリベット付きアングルの製作が必要となる。

Sera200p15_2

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セラ200の模型化(2)

今日は時間もあり、やる気が出てきた。

アングルのリベット(ボルト)打ち出しと側板の切り抜きまで。
30年以上前に仕入れた真鍮板で模型が作れなくなるまでに使い切れないほどの大きさ。
表は真っ黒で、裏は斑点がある。
寸法を少し間違えたり、側板の幅を彫り込むのにムラがあったりと、相変わらずのできで微調整がひつようだ。
妻板を切り出すまでできなかったが、週末には箱状になりそうだ。
平板のリベット打ち出しは歩留まりが悪く、別の治具を考案する必要がありそうだ。
今日はここまで、なんとなく雰囲気が出てきた。

Sera200p13

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セラ200の模型化検討(1)

下回りに課題は残るが、昨夜は側板、妻部補強のアングルの表現方法が気になり眠れなった。

真鍮板を複数枚重ねスリットにKSモデルの1mmx1mmアングルに針を打ち込む。
手持ちのアングルの在庫が沢山あるが、大きすぎて中心に来ない。
KS製では概ね使えることが確認できた。
 30年前のセキ1製作時、アングルの長さをそろえるのに苦労した。
その当時作ったアングル保持、切断治具も使えることを確認した。
治具の製作に3時間近く要したが、5両くらいのアングル材なら自作してもそれほど時間を要しない。むしろ大量に製作した方が作業が進む。
●アングル材の見本
右上は30年前に製作したアングル用治具、下はリベット(ボルト表現用)治具で、中央右2本が手持ちのアングルに試し打ちした見本、左が2本はKSモデル製アングルを使用した。
多少のバラツキはあるが、無いより良いと思う。
 セキ1、600にも応用できるので汎用性のある治具を考案したい。
長いアングルには課題があるが、セラ200製作の課題は越せそうだ。
 治具は表面の真鍮板を裏返すと逆勝手も対応できる。
車端部は平板用も製作の必要がある。
ボルトというより、リベットの雰囲気に近いが。

Sera200p11

Sera200p12

●模型化検討用図
台枠、シュー式軸受けの取り付けに一考の余地ありだ。

Sera200p07

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セラ200検討図・その5

模型化に入るつもりだったが、忘れていたものがある。

形式写真では空制装置の配置も何も判らない。
前回のハンドブレーキとの兼ね合いも複雑で何から手を付けてよいのか。
車端部の空気ホースもまだ描いてなく、既存パーツをはめ込んでみると問題が発覚した。
歯車箱と肘コックが重なる。
また、開戸リンク機構の一部が制動主管と重なってしまう。
 あらためてリンクの長さを検討しなおしそれぞれの問題点を回避した。
もう1ヶ所、セキ等のボギー台車と違い、戦前の2、3軸車の場合は坦バネの支持は坦バネ中心が一致するしなければならない。
当初、軸箱守は側梁の外側に固定するものと想定したが、上記原則に合わない。
側梁の位置を検討しなおし、坦バネ中心と合わせることとした。
●開戸リンクと歯車箱、側梁

Sera200p05_2

戦前の3軸車では側ブレーキ寄りにシリンダ、空気ダメが並列して並ぶのが一般的のようである。
本形式では軸距離、ハンドブレーキの構造から判断して、KDシリンダーと空気ダメが直列して並ぶことも想定した。
まだ検討が必要だ。
●空気ダメ(シリンダー未済)

Sera200p06

ハンドブレーキとの兼ね合いは、もう少し検討を要する。

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セラ200検討図・その4

開戸の開閉機構は明らかではないが、セキと同様に傘歯車で両側に送るしか思い浮かばない。

傘歯車を使わなければ、各々両方にハンドルが必要となる。(福井鉄道ホサ1)
写真では開戸のウオームホイール軸は坦バネシューの裏側に通っているため、リンクが長くなり、歯車箱も奥まったところにある。
辻褄はあうが傘歯車との距離が短く、メンテナンスに問題がありそうにも思う。
ハンドル軸を中心側に寄せることも考えられる。
●開戸リンクと手ブレーキハンドル軸、傘歯車、ウオームの関係
Sera200p01

ハンドブレーキの機構は加悦鉄道のものが参考になるようで、廣瀬さんから提供いただいた資料で解決できた。
手元の教習用資料には、「手ブレーキ・ネジ式」で「ガジョンピン」で引き上げると示されている。
「ブレーキ棒は引き上げられ、ブレーキ軸が回転して引き・・・」となっているが、本形式では直角状のリンクが見当たらない。提供いただいた写真には確かにある。
形式写真を見ると、床下のためわかりにくいが、180度反対側にそれらしいものがあるように思う。とすると「引き」ではなく「押し」へ反転されるわけである。
「日車の車両史、トフ」の事例では押し、引き両方併用している事例もある。(この場合はもう一つ小さいリンクが入っているが・・・。)
リンクから押されたブレーキ棒は、車体中央付近の軸受けでリンクを介して、押しから引きに反転される。
この形式は3軸車のため、一般車と同様に中央軸にはブレーキ装置は装備していない。
 以上の判断から、ブレーキ機構を二点鎖線で示した。
●ブレーキ機構

Sera200p03

 詳細は控えるがセラ200には、セラ200~232と233~242で、前者は大正15年~昭和14年の日車製と、後者は昭和17年製の汽車東京製がある。(私鉄車両めぐり、小熊米雄氏)
前者は形式図で概ね判明したが、後者は正確な仕様は不明で、僅かに車体寸法が異なる。また、私の手元の写真からは妻板と側板の納まりに違いが見られる。
●妻板部の違い
前期(左図)は、妻板ー側板が不等辺山形鋼と千鳥配置のボルトで締結されていて、下部開戸の部分まで直線状となっている。(釧路炭田 炭鉱と鉄路と;石川 孝織氏)
後期(右図)は開戸に沿って「く」の字に後退している。

Sera200p04

ボルトのピッチ、配置は私の判断で描いたもので、検証が必要である。
細かい点を議論していても資料や写真も少ないため、このあたりで模型化図を進めていきたい。少し時間が必要だろう。
 話は変わるが、セキ1の検証は概ね終わっており、各タイプのイラストを描く段階まで進捗している。
もう少し資料を探し、不明な点の補足を行って作業に掛かる予定である。
描いては修正と一進一退の作業が続くため、しばらくは時間を要すると思われる。
中間報告をしておく。

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セラ200検討図・その3

妻板-側板上部の納まりは推測ではあるがおおむね解決した。

ヒンジ部がまだ済んでいない。
ハンドブレーキの機構は鎖ではなく、テコのようなものが見える。
側開戸の開閉機構はセキなどと基本的には同じだと思うがよくわからない。
開閉のリンクなどの様子から判断すると、歯車状の円盤にアームが出ている。
下図の右側のように見える。
が、そうすると左側の連動はどうするのか疑問だ。
やはりセキのように傘歯車で左右に分けるしかないか。
まだ要検討事項だ。前に進まない。
早く模型作りたい・・・。

Sera20003

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