左手キーボードを作る
CADを使い始めて30年を過ぎた。
現役時代末期は実務から離れていたが、新たなコマンドやメニューの変更や、短期的に実務を頼まれたりそれなりに維持はできていた。
最近は使う機会が少ないのと、歳のせいもあるのかメニューを探し回ったり。
パソコンを載せ替えると以前のメニューの再現するのに試行錯誤したり。
偶然、このようなものを見つけたが
TourBox
Cadには不向きで、映像編集やPhotoshop、など感覚的に処理したりパラメータを変化したりするには便利なようだ。
通常は左手は補助的操作が主だが、このツールを使用すると左手で数値をダイヤルで変化させるなど効率的だろう。
CADを使い始めた当初、「MicroCadam」で描いてほしいと依頼があり、慣れるのに数日を要した。
「MicroCadam」で良かった点は、左手操作のメニューキーボード(ファンクションキー)が使われていたことである。
当時はのCADはWindows以前のMS-DOS(PC-DOS)時代で、マウスではなく4ボタンデジタイザを使っていた。
標準のスクリーンメニューが一般的だったが、デジタイザ内にコマンドアイコンが配置されていた。
「MicroCadam」のキーボードメニューは一目瞭然で集中配置されていて、手ぶらの左手を有効に活かせた。
そんなことを思い出しながら、左手キーボードを探していたら、テンキーにフリーソフト(HidKeySequence)を組み合わせてキーストロークをコマンドに割り振りカスタマイズされた事例をみつけた。
一般的なテンキーはキーより数の多いものが紹介されていたので注文した。(¥1980)
キーストロークの出力を見ると、返り値が同じものがあり、全部は活かせないことが判明した。
使用頻度の多いものを隅のキーに割当、比較的頻度の高いコマンドを上から配置した。
一旦安いタック紙を使ったら線が薄く、新たに艶有りで作り直したがこれもまた手触りがよくない。
すでに擦れて色落ちした。
ESCキーが2つあるのはいずれも”0”、”00”でキーストロークを回数重ねているだけで変わらない。
重ねても支障のないESCに割り当てた訳である。
従来のF5、F8に相当するものを集約した。
これ以外のメニューは画面内から選択する。
Undo(U)は一般的な「一つ戻る」だが、うまく機能しない場合があるが支障はない。
右手の操作で負担が大きかったが、左手に分散したがこちらの負担が大きくなるかもしれない。
まだ慣れは必要だが、「消す」「Zoom」「Offset」は分かりやすい隅に配置してある。
使い慣れた環境を変えるのは時間が必要だが、小さい画面でコマンドボタンを探すよりは効果的だと思う。
さて、新しい図面を描いて、新著に励まなければならないが、年内は間に合わなかったので来春に合わせたい。
ゲーム用左キーボードには利用できそうなものもあるし、高価になるが自作キーボードもあるようで模索したい。
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