石炭車

セキ1の本、増刷します

 梅雨が明けて急に暑くなった。
昼間に外に出たら、倒れそうだ。

昨夜工作室に戻って、線路にバラストを敷いて固着した。明日には固まるだろう。

 「三十噸積石炭車セキ1を探る」を増刷します。
昨年春、前回と同じですが「2版2刷」とし、内容に変化はありません。
目次と当該ページに整合しない箇所があったので修正を加えました。
本来なら3刷とすべきところです。
 今回は、当ブログでの受付はいたしません。
某模型店の店頭、または通販で入手できると思います。
詳しくは後日お知らせしたいと思います。

なお、2022年頃に本書の改訂版を出版したいと思います。
新たに判明した形態(2態程度)の追加とカーダンパーに関わる事項を追記したいと考えています。
8ページ程度増加するので、価格も値上げすることになると思います。
もう少し先になると思われるのでお待ち下さい。

 それに関連して石炭荷降ろし施設のことを調べています。
九州の件は門外漢なので避けます。

北海道において、鉄道に関連する施設は
・高架桟橋(木造、コンクリート)
・木造高架桟橋(船舶に直接降ろすもの)
・カーダンパー(ローダーが付属)
・高架桟橋に付属するクレーン

主な施設を1960~70年代の空中写真で確認してみる。
「今昔マップ on the web」では地図と対比して見れるので、現在の場所を特定しやすい。
留萌港の例

石炭荷降ろし設備として見てみよう。

留萌港
北側と南側に高架桟橋とクレーンがある。
1970年代にはすでに一部は撤去され、北側の線路も接続されていない。
主に羽幌、築別方面からの集荷されていたのだろう。
室蘭
室蘭駅のヤードを中心に、東西に高架桟橋とクレーンがある。
東側にはカーダンパー(2基)と北側には海上に島式の積み込み施設があった。
1960年代の写真では痕跡が見られる。
なお、戦前は木造高架桟橋があったが、空襲を避けるため戦時中に撤去されたようだ。
更に北西側の奥、築地町にも短い高架桟橋とクレーンが見られる。
室蘭港では、1960年代では設備の多くが稼働しているが、70年代には使用していないことが明らかだ。

小樽築港
SLファンご存知の小樽築港機関区の北側、現在のイオンの辺りにカーダンパー(2基)とローダーがあった。
小樽築港の東寄りには高架桟橋とクレーンが稼働している。
南側には低い高架桟橋があったようだ。
カーダンパーは1969年ころに撤去されたようだ。
小樽手宮
古くは室蘭と同様に木造高架桟橋が海上へ張り出しており、1950年代まで基礎は残っていたと思われる。
1970年代までは2本の高架桟橋があり、1980年ころまで放置され、撤去されたようだ。
新聞の紹介記事

釧路東港
主に雄別、尺別方面の荷降ろしで、鋼製や木造の高架桟橋もあり、1970年代には撤去されている。
雄別鉄道の線路際にも平置き場があったようだ。
苫小牧港
比較的後年に設置され、室蘭港の扱いが終わってからも使用したようだ。
知人(太平洋炭鉱)
昨春まで稼働していたが、廃止された。
http://maine38.cocolog-nifty.com/blog/2018/11/post-3185.html
以上は鉄道史料等で紹介されているのご存じの方も多いだろう。

さてここからは私的考察になるので、推定も含むことをご承知いただきたい。
旭川駅
記録写真がないので想像でしか無いが、単純な築堤状で石炭車ではなく無蓋車から荷降ろしする設備だと想像する。
1960年代は不鮮明だが、1970年代まで残っており使用されていたと考える。
当時はまだ石炭に依存する暖房も多かっただろうし、市中で販売需要に対応する目的と思われる。
名寄駅
高架桟橋ではなく平場の貯炭場と思われる。
旭川同様市中の需要に対応するものと思う。
根室駅
市中の需要向けと思われるが、少し築堤になってるように見える。
稚内駅
平置き場と思われる。
豊洲(東京)
先ごろ話題になった豊洲市場の近く、現在の新豊洲駅付近である。
東京電力の発電所があり、当時は高性能の石炭火力発電所だったようだ。
南側が発電所の貯炭設備で、北側は高架桟橋があったようで、無蓋車によるものだと思われる。
豊洲の誕生」から
梅小路駅
小寺さんの貨車の写真でもこの近辺で撮影したものがあった。
以上が主な貯炭設備である。

さて、カーダンパーについては別の機会に考察したいが、ひとつ疑問点が判明した。
国鉄の石炭設備について小樽築港(2基)、室蘭(2基)存在したことは上記のとおりである。
ところが、鉄道史料に掲載してある「室蘭港計画図」には2組、つまり4基のカーダンパーが記載されているが。
一番古い航空写真を見ても、そのような形跡は見られない。
入手した室蘭駅の石炭設備の論文にもそのような記載はない。
この計画図が何時のものか明確でないが、計画当初は2組のカーダンパーを計画していたのかもしれない。
航空写真で見る限り、もう1組の付近はクレーンによる貯炭設備しか見られない。

機会があればもうすこし深く吟味したい。

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石炭車の標記を考察する

 日中は暖かくなったと思うが朝はまだ寒い。
朝一ストーブをつけるが、日中はホットカーペットに座っている。

 昨年の今頃は「三十噸積石炭車セキ1を探ぐる」の配布で慌ただしかった。
その著作では標記については知っていながら、なんとなく触れずにスルーした。
サイドビューに表現しようかと思ったが、各車毎に自重が異なるのと、確かな情報が少ないこともある。
いつのまにか1年経ち、そんなときに「戦前の石炭車の標記を考察せよ」とミッションをいただいた。

戦前というと竣工写真と西尾さんの本くらいで非常に情報が少ない。
末期についても、調査対象25両のうち判別できるのは10両程度である。
戦後~30年ころまでは皆無に等しい。

●昭和3年まで(称号改正)
自重、荷重はトンは「噸」表記されている。
また総重量の単位は「斤(きん)」(1斤=0.6kg)
斤の表示がトン換算と一致しない。換算値が異なるのか
「省道鐵」で右から左書き

●昭和3年~戦後
自重、荷重はトンは「瓲」表記されている。
小数点以下2桁、「瓲」は右揃え
総重量の表示はなくなる。
「鉄道省」で左から右書き

●昭和30年頃
戦後の記録が限定され、30年以降に限られる
図面上は「瓲」標記が残されているが、「t」に変わる。
小数点以下1桁、「トン」は頭揃え

◯自重が異なる要因
1次車;横梁が少ない、斜材の本数に違いがある。ドアーに斜材の有無
2次車;横梁が3本多い、側柱(側構)を上部まで延長したもの
妻板が木製のもの(比重を考えると重量差は少ない)
溶接、リベットの有無
登場時の連結器、アライアンス式、柴田式の差異
つかみ棒の数
斜材の撤去、ヒンジの数(7、9)、ヒンジ部補強
と異なる要素は多い。

「t」標記となった時期が不明だが、客車の標記が改訂され、自重が妻面に表記され時期だろう。
ワム90000形式も登場時は「瓲」であるが、30年頃以降は順次「t」標記になったのだろう。
戦前でも一般貨車では自重荷重ともに左揃えとなっているのが一致しない。
2020041901
因みにセキ1000形式は昭和5年~は頭揃えになっている。
無事ミッションも終えることができた。
「三十噸積石炭車セキ1を探ぐる」も2版の配布中だが、3版では標記項目も含め、新たに情報を追加する必要がありそうだ。

 

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オテセを妄想するー(6)

『三十噸積石炭車・・・』 => 申し込みのページ (残部僅少

別の作業に手を取られて、間に合いませんでした。
何とか外形は整えましたが、裾のアングル、端梁チャンネル未取り付け、ブレーキ他未着手。
明日の運転会に話しのネタに展示してきましょう。
本も数冊用意していきます。

2019041902

斜材がないため楽かと思ったが、より難しかった。
セキ1よりこちらのほうが好きだなあ。

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オテセを妄想するー(5)

『三十噸積石炭車・・・』 => 申し込みのページ (残部僅少

 昨日、今日で側板の手間のかかるアングルを概ね貼り終わったが、裾が残る。
妻板もおよそ材料は揃ったのであす貼ったら、ブレーキの踏み段と握り某を取り付けたら箱状に組める。
下回りは床板と横梁は準備できたので、中梁と枕梁を用意しなければならない。

2019041701

思ったよりセキ1とイメージが違うなあ。

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オテセを妄想するー(4)

『三十噸積石炭車・・・』 => 申し込みのページ (残部僅少) 

 身の回りも落ち着いたので工作に励もう。 
昨日午後は側板と妻板の切り出しも終わり、床板、側梁も型紙で切り出す。
 リベットはダイの穴が大きかったので、Φ0.3で開け直し、アングル用の溝を切った。
セッティングが微妙で、1本目はピッチが狭く反り返ってきた。
再度セッテイングしリベットのピッチを広げ間引いたらそれなりに使えそう。

短いアングルが多数あるのであと少しかかる。
今日はここまで。
2019041401

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オテセを妄想するー(3)

『三十噸積石炭車・・・』 申込み => 申し込みのページ 

 早速、オテセの側板、妻板のリベットを打ったが、ダイのの損傷があって削りなおした。
それでも穴が大きく、繊細なリベットは無理のようだ。
13mmはおしまいと思ってるので、このままいきたい。とにかく完成に近づける。

CADで作った左右反転の型紙を真鍮板に貼り付けて、目印をターゲットにリベットを打つ。
X-Yテーブルが安物で送りに乱れがでるが、一方通行なら支障はない。
2019041101_2
山形鋼のところは打たないから、それほど数はない。
このあと妻板も打ったが、板厚が増したぶん、シャープにはならないが。
今日はここまで、1mmアングルの在庫が足りないので明日、ボークス京都へ仕入れに行ってこよう。
プリンターのインクの予備も切れたので仕入れておきたい。

 さて、セキ1の自作となるといくつかハードルがある。
(1)リベットどのように打つか
(2)アングルのリベット
(3)握棒の数、穴あけが多い =>平面で開けておくほうが良い。
(4)ヒンジの表現 => 真鍮線とパイプで段を表現
(5)ブレーキハンドル
歯車箱やシャフト、踏み段など・・・

沢山の部品をハンダ付け。

HO、13mmで自作となると(1)(2)が一番のハードルだなあ。
(3)などは1両より、2~3両同時に進めるほうが効率的だと思う。
ブレーキハンドルは市販品は貧弱だし、適当なロストがあるといいけれど。
歯車箱周りは厚板使ったり、シャフトがあったりで細かく、初心者には難しい。
私のは「だるまや」の13mm台車で500円くらいだったか、アングルが1000円分くらい、真鍮板は500円もしないから、1両2000円くらいの原価だろう。

と私の旧作はリベット省略しているし、レイアウトでガンガン走らすなら、何でもありで良いんじゃないだろうか。
「1g1」や「1g2」、「2d1」ならリベット打たなくてもよいし現実的だと思う。
安達のキットがあれば、セキ1000の改造でできそうにも思う。
肝心な台車がないなあ。代わりになるものは。
とにかく両数が必要なので、オフ会でもして、みんなで持ち寄って並べたら壮大だろうなあと妄想する。

【〇〇工場⬜⬜職場で修繕まちのセキ1】
2019041102

左から、「2e1」、「1b3」、「2a1」、他にセキ600、セラ200など。

リベットないと寂しいけど・・・。

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出版記念にオテセを妄想するー(2)

『三十噸積石炭車・・・』 申込み => 申し込みのページ   

注文された方から、オテセ9500、11000の写真を見せていただいた。
展開図はそれほど難しくないが、この写真をみたら修正を加えないわけにいかない。
木造増設部のボルトの配置が、朧気ながら判明し、修正する。
画面は左右が逆転しているのは、リベット打ちのためだ。

2019041101_1

実際の加工はここまでの精度は出ないが、目標値である。
早速、工作にはいろう。

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出版記念にオテセを妄想するー(1)

『三十噸積石炭車・・・』 申込み => 申し込みのページ  

 注文の発送も一段落して模型の製作に入りたいが、材料が未だ届かない。
来週末は13mmの集まりがあるし、何、か話題を持っていきたい。
本の話題がでるのだろうが、模型も進めたい。

昨年の秋の合運に間に合わせるために作った「セキ1形式/三菱芦別タイプ(2e2)」の展開図を利用して、「オテセ11000」を作ることにする。
「もう13mmは作らんのとちがうの」と突っ込まれそうだ。
時代的には違うが模型の世界、好きな車両を連結したい。
本来は9500形式二次にしたいが、時代に合う機関車は9600原型ぐらいだし、ここは11000でいく。
オテセ11000からセキ1移行時代と想定する。

ちょうど、コイルばね13mmのだるまやの台車が余っている。
早速、前回の図面にオテセ11000のサイドビューを重ねるが、図面を新しく描きなおしたので、若干の寸法修正が必要だ。


 2019041001_1
※寸法は消しています。

前回は、「はた坊」先輩から、「リベットのないセキ1なんて」と指摘があったので、対応を考えたい。
さて、明日は真鍮板を切り出そう、運転会にまにあうだろうかな。

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